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いつでも初恋
第7章 元彼
「……謝らないで…よ」
「えっ?」
「謝らないでって言ったの!
それより新婚の旦那がこんなところで元カノ…独身女性と2人っきりで会ってたらマズいんじゃない?」
「………元カノだろ?出来るものなら奪い返して、やり直したいくらい「バカじゃないの!」」
「わかってるよ。でもな、偶然でもリコに会ってしまったら何も言わずには帰れない。
リコ、たまには自分を1番にしてやれよ。
女ってさ、言葉にしないとわかんないって言うけど、男だってそうだと思う。
リコはもっと我が儘になれよ」
「……………。」
「話し聞いてもらえて良かった、ありがとな。」
伝票を持って立ち上がるヒロの顔を見たら、とても穏やかな表情だった。
支払を済ませて店を出る背中に呟いた。
「自己満足してんじゃないわよ…」
―――――
ぬるくなった珈琲を飲み干して私も店を出る。
もうバクバクもドキドキもしていない。
ただ何の涙か自分でもわからないけど溢れ出て流れていた。
手の中の携帯を開け直人からのメールを再び読み家路を急いだ。
「えっ?」
「謝らないでって言ったの!
それより新婚の旦那がこんなところで元カノ…独身女性と2人っきりで会ってたらマズいんじゃない?」
「………元カノだろ?出来るものなら奪い返して、やり直したいくらい「バカじゃないの!」」
「わかってるよ。でもな、偶然でもリコに会ってしまったら何も言わずには帰れない。
リコ、たまには自分を1番にしてやれよ。
女ってさ、言葉にしないとわかんないって言うけど、男だってそうだと思う。
リコはもっと我が儘になれよ」
「……………。」
「話し聞いてもらえて良かった、ありがとな。」
伝票を持って立ち上がるヒロの顔を見たら、とても穏やかな表情だった。
支払を済ませて店を出る背中に呟いた。
「自己満足してんじゃないわよ…」
―――――
ぬるくなった珈琲を飲み干して私も店を出る。
もうバクバクもドキドキもしていない。
ただ何の涙か自分でもわからないけど溢れ出て流れていた。
手の中の携帯を開け直人からのメールを再び読み家路を急いだ。