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官能ショートショート『おねだり』
第1章
私は、その彼女の懇願の言葉を聞くと、空いたもう片方の手で、彼女の口を後ろから押さえつけます。
鼻はふさぎません。
鼻で息をさせる為です。
そして彼女は口をふさがれると「んーん、んーん」とくぐもった声を出します。
わざとでしょう。
口をふさがれて、声が出せないことを強調しているように見えます。
これも最初は驚きました。
でも私は受け入れました。
いや、その声を聞くと、私の奥底の加虐心が呼び起こされるのです。
逆に彼女の“おねだり”は私の欲望を刺激するのです。