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学園物えっち短編集
第7章 俺の庭


昔から俺の好きな子はみんな俺ではなく必ず優真だ。


優真と同じ容姿というのが腹立たしくて中学ぐらいから俺は髪を無理矢理ワックスで立たせたり、制服を着崩したりしてやった。


そんな報われない学生生活の高校二年のある日の事だ。


学校の帰り道。


突然の夕立に俺はずぶ濡れになりながらもう使われていないバス停に駆け込んだ。

大分古いが屋根も壊れてないし弱まるまで雨宿りしよう…。

雨宿りをしていると誰かが駆け込んで来た。

同じ歳くらいのうちの学校の近くの女子校の制服をきた女子だ。

男子校の俺にとってこれはかなり気まずい。

こんな狭い空間に…

チラッとその女子生徒を見るとかなり可愛い…。

雨に濡れて下着が透けている。


って!そんなところ見るな俺!


見過ぎてしまったせいか、不意に目が合ってしまって慌てて目線を逸らした。


「あ///……あのぉ…もしかして…藤(フジ)君ですか?」


急に俺の顔を見てそう言った。

藤は正に俺の名字だけど、多分髪が雨で濡れてるせいで優真だと思ってる。

この子も優真ファンかよ…

俺の好みの子は優真のことが好きなのはもうわかってるよ。

「…そうだけど」

「わぁ///…私、篠原結愛(シノハラ ユア)って言います…えっと…その///…前に帰り道で見掛けた事あって、友達がきっと藤君だって……それで私お話してみたいなぁって思ってて…あ…ごめんなさい…勝手に…」

顔を赤くして一生懸命話してる姿に俺はかなりときめいていた。

この子俺の好みドストライクなんだよな…

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