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TABOO
第4章 未来へ
『長い間本当に有り難う。美沙……
本当にすまない。
しかし、本当にすぐ出て行くのか…?
子供が生まれるまで居たらどうだ?』
『こんな気持ちじゃ居られないわ。
……明日……
出て行くわ……』
美砂は静かに
部屋に戻った。
自然に涙が溢れてくる。
あの1時間の話しあいで
一体何が話されたのか。
こんなに簡単に
結論が出た事に、
美砂は驚いていた。
夫の話しはこうだった。
自分も浮気をしていた事…その女を
本気で愛してしまった。
出来れば一緒になりたい。いずれは美砂に
別れ話しをしようとしていた事……。
だからとても……
美砂を責められないと。
これでレイの子供を産めるんじゃない。何を泣く事があるの…?
美砂はただ
泣き続けていた……
涙が後から後から
零れていた……
何を泣いているのか自分でも解らなかった。
愛されていたと
思っていた事が
違ったからか…?
……悔しさか……
悲しさか……
でも夫を攻める資格は美砂にはない。
夫に聞こえないように
声を押し殺して
泣いていると、
戸を叩く夫。
トントン…
『どうしたの?』
『珈琲を飲みに
下りて来ないか?』
『いいけど……』
美砂が下に下りて行くと、夫が珈琲を差し出す。
『……有難う……』
本当にすまない。
しかし、本当にすぐ出て行くのか…?
子供が生まれるまで居たらどうだ?』
『こんな気持ちじゃ居られないわ。
……明日……
出て行くわ……』
美砂は静かに
部屋に戻った。
自然に涙が溢れてくる。
あの1時間の話しあいで
一体何が話されたのか。
こんなに簡単に
結論が出た事に、
美砂は驚いていた。
夫の話しはこうだった。
自分も浮気をしていた事…その女を
本気で愛してしまった。
出来れば一緒になりたい。いずれは美砂に
別れ話しをしようとしていた事……。
だからとても……
美砂を責められないと。
これでレイの子供を産めるんじゃない。何を泣く事があるの…?
美砂はただ
泣き続けていた……
涙が後から後から
零れていた……
何を泣いているのか自分でも解らなかった。
愛されていたと
思っていた事が
違ったからか…?
……悔しさか……
悲しさか……
でも夫を攻める資格は美砂にはない。
夫に聞こえないように
声を押し殺して
泣いていると、
戸を叩く夫。
トントン…
『どうしたの?』
『珈琲を飲みに
下りて来ないか?』
『いいけど……』
美砂が下に下りて行くと、夫が珈琲を差し出す。
『……有難う……』