この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
TABOO
第1章 運命の赤い糸

30分ほど買い物をして
美沙は帰って来た。
---広いーーー
一人の時は広過ぎる部屋。午後3時…
夕飯の支度をするには
まだ早い時間。
ソファーに座り、
レイから貰った
メアドを見つめる美沙。
ふと涙がこぼれてきた……
本当にあんなわずかな
時間で全て
起こった事なのだろうか?
……鮮やかだった……
過去…美沙を誘って来た
男達は、まず……
海になんて
連れて来なかった。飲みに行って、
そのままホテルが
お決まりだった。
レイは今までの男達と全然違う。
本当に鮮やかだったレイ…見事だと言ってもいい。
……レイに……メールしてみようか…?期待を持たせる事になるのか?
美沙は迷ったのち、
…レイに……お礼のメールするだけよ……
と、決心して
携帯を取った。
手が振るえる。
『……美沙です……さっきは思いがけず楽しい一時を過ごせました。どうも有難う。』
そう打つのが精一杯だった。
すぐにレイから
返信がきた。
『メール有難う。
来るとは思わなかったから、スゲー嬉しい。
今も美沙さんの事
考えてた。
さっき別れたばかりなのに……
もう逢いたいよ。
美沙さんは俺の事、どう思ってる?』
ハートの
絵文字が可愛いい♪
………逢いたい……私だって……
別れたばかりなのに…?だけど……
レイに惹かれてるのが
わかる。
……まるで……
初めて恋をする、
少女のように……

