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粉雪のファンタジー
第3章 涼の決心…そして最終章★
……達也Side……
……そして……
時は12/20
……朝……
俺が仕事に行こうとしたら、
雪のお袋さんから、携帯に電話が入った。
……俺は……
胸騒ぎを覚え、
電話に出た。
『……もしもし……おばさん?』
『……達也さん……雪が、雪が……』
電話の内用は、
雪の体調が急変したから、
来れるならすぐ、
来て欲しい。
との事だった……
勿論俺は直ぐ、
涼に電話を入れた。だけど涼に何度、
かけても繋がらなかった。
俺は仕方ないから、俺だけ仕事を休み、雪の居る病院へ、
向かった。
病室に行くと、
雪のおばさんも、
おじさんも来て、
雪の手を握っていた。
『……雪!……』
『……達ちゃ……
ありが、と……』
『……雪……
嫌だよ!死ぬな!』
『……ツッ……
雪……』
『……お母さん……お父さん……
有り難とう……』
『……雪……』
『……涼……
愛してくれて……
有り難とう……』
……そして……
『午前10時20分。
ご臨終です……』
……雪は……
眠ったように、
息を引き取った……
『……雪!……』
『……う……
あ、あ……
雪ーーー!』
……そして……
涼がプロアマコンクールで、
グランプリを取り、今日が受賞式と、
知ったのは、
問い合わせセンターに止まっていた、
メールで始めて、
俺は知った……
……涼……
やったんだな……
雪に伝えるな……
『……雪……
涼がグランプリ、
取ったよ……
雪……』
……俺は……
雪の手を握って、
いつまでも泣いて居た……