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その時、キミに恋をして
第1章 始まりは最悪
『---ちょ---何すんだよッ!』
『……何って?……キスだけど?……』
『---な---
んなの解ってるよ!なんで、キス!……俺、男……』
『……バカ……見りゃ解るって♪』
『---も---
離せよ!』
---俺は---
早瀬さんを、
思い切り突き放していた---
『---ああ---ワリー!
送るよ……』
---ツッ---
信じらんねー!
早瀬さんの事、
ちょっとでも、
いい人だって、
思って来たのに……
『---ツッ---なんで、
キスなんか……』
『---ん?---キスしたかったから…?』
『なんだよ、それ、ワケわかんねー。』
『---桐矢---悪かったな……
でもこれで何かが、変わる訳じゃ無いから…?
安心してろ♪』
『---たく---合ったら困るだろ!』
それから桐矢は、
帰りの車の中で、
始終無言になって
しまった。
『---桐矢---どこ送りゃいいの?』
すると桐矢は
携帯を取り出して、誰かに電話を掛けていた。
『---もし---俺~
今から行ってい?』
---ああ---
女か!
『赤坂まで行ってよ…?』
『---桐矢---お前大胆だねえ~
俺の職業何か、
知ってんだろ~?』
『業界切っての、
凄腕カメラマン!
別に撮りたきゃ、
撮ればあ~
大スクープっしょ!』
『なんだ…?
そこまで知って、
いい度胸だな♪
まあ俺はそんな、
セコい事はしないよ!撮る時は実力で、撮る主義なんで♪』
『---ああ---そっ♪』
『キスしたお詫びにちゃんと、
女んとこ送ってやるよ♪』
『そりゃどーも!』
俺は車を、
赤坂まで走らせた。