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白雪姫にくちづけを
第1章 遠い日


『え、あずちゃん、とおくにいくの?』


『そう、パパのてんきんだって。
明日、引越しなの。
だから、もう会えないんだ…』


あずさは泣きながら話した。


(───あした、いなくなる)


突然の告白に、浩巳(ひろみ)は言葉を失った。


と同時に、彼の手からは
作りたての特大泥団子が転げ落ちた。


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