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白雪姫にくちづけを
第24章 カラダの悩み
*** *** ***
『浩巳さ…いつから体育まじめにやるよーになったの?』
『…別に、普通。』
月曜日。授業中の彼らは体育館でバスケのミニ試合をしている。
浩巳は体育のチーム戦が苦手だ。
野球、サッカー、バスケ、バレー…ほとんどの競技がチーム戦に該当する為、体育全般が苦手ということになる。
いつもは、教師の目にとまらない程度に手を抜くのが彼のスタイルだった。
『いつも補欠狙いのくせに、今日は何本もシュート決めて…どうしたんだよ??』
『沖田こそ…バスケ部ならもっと点入れろ。』
額の汗をぬぐいながら、浩巳は横目に彼を見る。
キーンコーン…カーンコーン…
『おれはディフェンスなのよ!』
『…おれなんかに抜かれてたけど?』
ロッカーで着替えながら2人は話す。
『ま、部活じゃないから本気出さないんだろーけど。手抜きすぎてもつまんないだろ。』
『…浩巳さぁ。』
『あ?』
『ちょっと腹筋引き締まったよな?』
沖田は体操着を脱いだ浩巳をまじまじと見つめる。
『…あほか。』
インナーを素早く着ると、浩巳はさっさと着替えを済ませた。