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白雪姫にくちづけを
第26章 こひつじレッスン*


『残念ながら、あずさは囚われのヒツジだからね。おれみたいなオオカミに捕まったが、最後。どんどん染められてっちゃうよ?』


細く笑む彼の目元。そこに宿る色香は、さらに あずさを追い立ててゆく。
(ど、どこからそんな色気が出てくるの…//男の子なのに////)


『あずさのこと。おれ色に…染めていい?』


『…それって、どんどん、えっちにされちゃうってこと//?』


『…もう充分、あずさはエッチだけどね?』


舌を出していたづらに、笑う。
そんな彼に、あずさはぷくっと頬を膨らませて反抗した。


『おれは重いよ?絶対、柵の外には出さないからな…チュ…チュ…』


『…んっ…はぁぁん…///』


『おれしか見えなくなればいい。もっと、あずさを独占させて…』




彼女の身も、心も、陥る。それはどこまでも彼女を魅きつけてやまない、甘く、熱い、心地のよい愛情。
そして彼もまた、溺れる。その愛情を受け止め、さらに深い愛で包みこむ彼女の純情。


愛情と愛欲…求めあうは人の性。溢れる愛は今日も2人を近づけ、溶かしてゆく。


囚われヒツジのレッスンは、まだまだ始まったばかり。


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