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白雪姫にくちづけを
第31章 約束の花


いつか彼らを照らした夕暮れは
ステンドグラスに差し込む夕日となって、今日も彼らをやさしく包む。


──ゆーびきーりげーんまーん…


かつて公園に響いた二人の大きな歌声。
近い将来、その契りの歌は賛美歌へと変わり、互いの胸に響き渡るだろう。









彼が蒔いた約束の種。

その芽は健やかに育ち、
満開の開花まであと、僅か───













『あずさ…』


『浩巳…』


くす。




『『愛しています…』』
















約束の花開く いつの日か

彼はその唇に誓いを捧ぐ…





愛しの白雪姫にくちづけを。









END
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