この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
白雪姫にくちづけを
第31章 約束の花
いつか彼らを照らした夕暮れは
ステンドグラスに差し込む夕日となって、今日も彼らをやさしく包む。
──ゆーびきーりげーんまーん…
かつて公園に響いた二人の大きな歌声。
近い将来、その契りの歌は賛美歌へと変わり、互いの胸に響き渡るだろう。
彼が蒔いた約束の種。
その芽は健やかに育ち、
満開の開花まであと、僅か───
『あずさ…』
『浩巳…』
くす。
『『愛しています…』』
約束の花開く いつの日か
彼はその唇に誓いを捧ぐ…
愛しの白雪姫にくちづけを。
END