この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
白雪姫にくちづけを
第32章 番外編
『『ごちそうさま。』』
あずさの部屋で夕食を終えると、彼女はいそいそとキッチンへ向かった。
『浩巳、デザート食べれる?』
『ん、欲しい。』
『…これ。』
【HAPPY♡VALENTAIN】
そう書かれた小さな袋が手渡される。
『…これ、あずさが作ったの?!』
浩巳の手にはリボンがけされた、チョコチップクッキーの小袋が乗っている。
『こんなので…ごめん///』
『……嬉しいよ‼︎』
恥ずかしがるあずさを、浩巳はギュッと抱きしめた。
彼らが付き合い出して約4年半。
バレンタインは、毎年チョコをもらっていたが、彼女からの手作りは初めてだった。