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白雪姫にくちづけを
第32章 番外編


『『ごちそうさま。』』


あずさの部屋で夕食を終えると、彼女はいそいそとキッチンへ向かった。


『浩巳、デザート食べれる?』


『ん、欲しい。』


『…これ。』


【HAPPY♡VALENTAIN】


そう書かれた小さな袋が手渡される。


『…これ、あずさが作ったの?!』


浩巳の手にはリボンがけされた、チョコチップクッキーの小袋が乗っている。


『こんなので…ごめん///』


『……嬉しいよ‼︎』


恥ずかしがるあずさを、浩巳はギュッと抱きしめた。


彼らが付き合い出して約4年半。
バレンタインは、毎年チョコをもらっていたが、彼女からの手作りは初めてだった。


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