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白雪姫にくちづけを
第14章 通じあう心*
『あずさ…』
浩巳のくちづけはどんどん深さを増していく。
(ふ…ンンッ…苦しいよぉ//)
キスを覚えたばかりの あずさは、彼に求められるがまま その唇を差し出す。
息をつく間もなく、浩巳の舌があずさの舌を絡めとり…
…クチャ…ちゅる…ちゅぱ…
静かな部屋に 艶めかしい音が、響く。
漏れる吐息と唾の絡む音。
その耳からの刺激は、さらに2人の熱を熱くさせた。
『はぁ…ひろ……っ』
ちゅ…はぁ、はむ…クチャ…
ようやくあずさの唇を解放した浩巳は、あずさの首筋に顔をうずめた。
チュッ
『はぅ…』
頬、首筋、鎖骨へと少しずつキスを落としていきながら、浩巳は左手で そっと あずさの右の膨らみに触れた。
『…!』
誰にも触れられたことのない場所を愛でられ、あずさは身を強張らせる。
(は、恥ずかしい//!あたし、どうしたらいぃんだろ…)
固く両目をつぶって震えるあずさに、浩巳はやさしく声をかけた。
『……あずさ。』
浩巳の左手は、あずさの頭を撫でている。
『緊張してるのは、おれも一緒だよ。』
『え…、あ。』
ドッドッドッドッ…
浩巳は自分の左胸に、あずさの手を置いた。
彼の心臓は驚くほど速く脈打っている。
見上げると、月明かりに照らされて
切なげに目を細めている彼の表情が浮かんだ。
『あずさが嫌なら無理は言わない。
けど、おれはあずさのこと…もっと知りたい…』
浩巳の少し憂いを帯びたような表情に、あずさは喉を鳴らす。
ゴクッと息をのんで、彼の首に腕を巻きつけた。
『いやじゃ、ない…浩巳がすき。だから…』
(浩巳に…好きな人に、抱きしめてほしい…!)
『おれも、すきだよ。』
安心したように微笑んだ浩巳は、おでこにそっとキスを落とす。
そして耳元で、静かにささやいた。
『声、だして。』
『え…あっ…//』
いつの間にか背に回された左手で、ブラのホックが外された。
『我慢しないで、あずさの声、もっとききたい…』
熱ある瞳に見つめられ、あずさの思考はどんどんとろけていった。