この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
嘘つきな唇
第1章 出逢いは突然に
『……ルウ……
ほんとごめんね?
あ、会計幾ら?
あたしの分だけ。』
『じゃあ千円だけでいーや♪』
『……え?……
そんな安くていいの?』
『……うん……
今日だけ特別な♪
その変わりまた、
来てよ♪』
『……ルウ……
有り難とう♪
勿論来るわよ♪
じゃあルウ!
すみませんがそこの酔っ払い娘、
よろしくお願い
します!』
『……ハイハイ……気をつけてね!
未来ちゃん♪』
『……はあい♪……ルウ♪
おやすみなさい!』
ーーー
ーーーー
ーーーーー
……私は……
2時間後には完全に、潰れて夢見ごこちに二人の会話を、
聞いていた。
『……雪奈……
雪奈ー!
未来ちゃん帰ったよー!』
『……んーッ……』
……はあ……
完璧寝ちゃったな~
……どうすっか……
……俺は……
雪奈の隣に座って、暫く雪奈を見ていた。
……綺麗だな……
雪奈……
肩までのサラサラのちょっと、
栗色掛かった、
軽くパーマが掛かった髪……
……大きく……
良く動く澄んだ瞳。スタイルもいいし、声も可愛いい♪
こんな完璧じゃ、
会社の男共、
ほっとく訳ねえよな。
……キス……
したいな……
……はっ!……
ヤバい!!
これじゃ俺完璧、
変態オヤジみてえ!
……まあ……
俺が一人身なら、
とっくに口説いてるけど……
……彼氏……
いんだろな……
気がつけば俺は、
雪奈の事ばかり、
考えて居た……