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嘘つきな唇
第1章 出逢いは突然に






『……雪奈……
もしかして俺に、
惚れちゃったの?』








『……な、によ……そんな事無いわよ!』



『……プッ!……
顔真っ赤だけど?』


『……これは……
今ちょっと暑いから。』



『……そ?……』



『……そうよ……』








『……俺なんか……止めた方がいいよ……』







……そう言うと……涼しげな瞳で、
アイツは笑った……






『……え?……
ルウ……』



『……俺は……
いろいろと訳あり、だから……』



『……』



『……まあ……
雪奈が俺の事、
いろいろ知りたいって言うなら、
教えてもいいよ?』


『……そんな……
私は……』



『……雪奈……
どうする?……
その変の昼ドラよりきっと、
面白いかもよ♪』



『……いい……
今は止めとく。』



『……そっか……
まあその方がいいな。』



……私は……
静かに頷いた……



『今何時だ?
8時か……』



『……あ、ルウ……ごめんなさい。
眠いでしょ?
良かったら寝て?』


『……全然……
眠く無いよ♪
今からどっかに、
出掛けよっか?』



『……え?……
今から?……』



『……そう♪……
だってここに居たら雪奈……
変な事いろいろ、
考えそうだから!』


『……確かに……
すみません……』



『……別に……
謝らなくていいよ!よし!雪奈♪
海行こうぜ♪』



『……う……
海ですか?』



『……うん♪……
俺ここ1、2年海に、行って無いから!
行きたいんだよね~』



『……そうね……
行きましょ♪
私も行きたいわ♪』


『……よし!……
決まり!』



……そして……
私達は突然海に、
行く事になった。



……ルウは……
やっぱり凄い、
行動的ね!……
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