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嘘つきな唇
第1章 出逢いは突然に
『……雪奈……
泣いてるの?……』
『……違う……
泣いてなんか……』
……すると……
私が言葉を全て、
言い終わらないうちに……
ルウが私の涙に……
……そっと……
キスした……
……そして……
ルウの唇は、
迷う事無く私の唇を捕らえた……
私は……
……ルウに……
キスされてた……
長い長いキスを……
……愛しい……
ルウから初めて、
受けたキスだった。
……やがて……
ルウは唇を離し……
『……雪奈……
ごめん……』
…と謝って来た……
『……ルウ……
謝らないで……』
……そして……
今度は私からルウにキスして居た……
『……ん……
雪奈?……』
……ああ……
恥ずかしい……
私ったらなんて事を。
……でももう……
私の気持ちを、
抑えてるのが苦しくなってしまった……
『……雪奈……
俺の事好きなの?……』
……苦しい……
苦しくてもう限界
だった……
……気持ち……
伝えてしまおうかな
……ルウに……
受け止めて貰えなくても構わない……
……ただ……
……好きだと……
ルウに伝えたい……
『……ルウ……
好きよ……貴方を、好きになってしまった。』
『……雪奈……』
『……ルウ……
今だけでもいいの。もっとキスして?』
……すると……
ルウはさっきより、激しく私にキスして来た……
……嬉しい……
……けどきっと……
……もう……
ルウに逢えない……
……ルウに……
とうとう気持ちを、伝えてしまったから……
……気持ちを……
伝えてからの二人がどうなるかなんて、私はそこまで、
考えて居なかった。
……ただ……
吐き出してしまった。
……ルウ……
ごめんなさい……