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嘘つきな唇
第1章 出逢いは突然に
……ずっと……
女からまたメールが鳴りっぱなしで……それが嫌で俺は、
携帯の電源をずっと切ってたけど……
さっき電源入れて、ゾッとした……
……ったく!……
ストーカーかよ……
『……雪奈……
解った?……』
『……ええ……』
『……雪奈……
ごめんな……』
『……ううん……』
……だけど……
神様は雪奈に、
味方したんだ……
……そう……
不意に起こった、
アクシデント……
……さっきから……降り出した雨が、
より一層激しいものに変わってた……
……俺は……
嫌な予感がしてた。そして……
俺の予感が的中した。
……ああ……
お昼までは晴れて
いたのに……
『……マジ……
雨凄いな……』
『……そうね……
突然ね……』
『……まあ……
着替えるか?』
『……ええ……』
……すると……
宿の従業員が部屋に血相を変えて、
やって来た……
……そして……
信じらない事を、
俺達に言った……
『……お客様!……す、すみません!
この辺一帯が、今、大雨警報が出ました……
土砂崩れしてます。今帰るのは非常に、危険かと!……』
『……』
……俺は……
慌ててTVの、
スイッチを着けて、ニュースを見る。
『……わ!……
ヒデーなこれ!』
TVの映像は酷くてはっきり言って、
とても帰れる、
状態じゃ無かった。
『……封鎖も?……されてるの?』
『……はい……
す、すみません。
電車も運行STOPでして……』
……マジかよ!……帰れねーじゃん!
『ほんとに、
すみません……
いつもはこんな事、無いんですけど……どうなされます?』
……イヤイヤ……
いつもあっちゃ、
困るだろ!
雪奈を見ると雪奈も困った顔をしてる。
……だよな……
明日仕事だもんな。