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嘘つきな唇
第2章 嵐の一夜
……雪奈Side……



……私は……
ルウが部屋から、
出た途端……








……涙が……
こぼれ落ちた……








……やはり……
無理なのか……



……ルウが……
私の事でためらって居るのは……
手に取る様に、
解った……



……ルウに……
私の気持ちを、
受け止めてなんて、貰えないのだろうか……







……だけど私は……もうここまで……







……ルウを……
好きになってしまった……







……もう……
引き返せ無い……







……ルウに……
例え受け止めて、
貰え無くても……







……それでも……
私は構わない……







……今夜私は……
ルウに全てぶつける







……ただ今は……







……ルウが……
欲しい……







……ルウに……
抱かれたいの……







……私は……
おかしいの?
女なのにこんな……


……私は……
こんな女だったのか……



……理性の……
カケラも無い……



……そんな……
自分に吐き気がする。







……だけど……
ルウを愛してる……






……私のこの……
気持ちは変えられはしない……








……そんな時……
ルウが帰って来た。



『……雪奈……
ただいま……』



『……』



……雪奈の……
落胆してる様子が、手に取る様子に解って
心が痛んだ……



……その時……



『失礼します。
お食事お持ちしました。』



『有り難とう
ございます。』



……そして……
テーブルの上が、
あっという間に、
豪華な料理で、
埋め尽くされた。



『こちらの、
しゃぶしゃぶと、
ビールはお客様に、ご迷惑おかけした、サービスとなります。』



『……え?……
そんなにいいんですか?』



『……はい……
是非お召し上がり、下さいませ。』



『すみません。
頂きます。なんか、返ってすみません。』



『有り難とう
ございます。
頂きます。』



…と、雪奈も、
礼を言った。











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