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嘘つきな唇
第2章 嵐の一夜

『……ルウ……
無理よ……
もう遅いわ……』
『……は?……
何がだよ?……』
『……ルウ……
あのラウンジを、
たたむわ……』
『……え?……
たたむって?……』
『……そうよ……
あの店をたたんで、京都か何処かに、
新しく店を出すわ……勿論ルウ……
貴方にも一緒に、
来て貰うわよ?』
『……は?……
ふざけんな!』
『……ルウ……
ふざけてないわよ……ちょっと前から、考えてたのよ……
ただ貴方に言って、無かっただけよ。』
『……あの……
ラウンジを仕切ってんのは俺だろ?……勝手に話し進めんな……』
『……ルウ……
勘違いしないで?
あのラウンジの、
オーナーは私よ?
貴方は雇われてるだけよ……
だから貴方にも勿論一緒に来て貰うわよ?』
……ッツ……
『……美砂……
行きたきゃ行けよ……俺は行かない……』
『……ルウ……
勝手は許さないわよ!
借金だって貴方、
どうやって返すのよ?……』
『……だから……
それは何としても、返して行くよ?……引っ越す時美砂の、口座教えてくれたら毎月そこに返済してくから……
それでいいだろ?』
『……ルウ!……
良く無いわよ!』
……俺は……
これ以上話しても、拉致があかないと、思い美砂に……
『……美砂!もう……決めた事だから……』
それだけ言うと、
自分の部屋に戻って来た……

