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嘘つきな唇
第1章 出逢いは突然に
『そうだ♪』
そう言うと彼は、
いきなり店の、
入り口に立ったかと思ったら、
店のシャッターを、閉め始めた。
『……えっ?……
ちょ、ちょっと!
ルウくん!何、
店閉めてんのよ?』
『そうよ。
お客さん来るわよ~?』
すると彼は、
にこやかに私達の、席に戻ると、
私達の真ん中に、
座って、
『今夜は特別♪
君達に貸し切り♪』
『……えっ?……
いいのー?
嬉しいけどそれは、ちょっと。』
『……キャー♪……いいじゃない雪奈!せっかくだから、
貸し切りにして、
貰っちゃおーよ♪』
『でもぉ~』
『……俺が……
この店仕切ってるからいんだよ♪
今日は絶対暇だから♪』
『……ルウ……
ほんとに大丈夫?』
……私も……
初めて彼の名前を、呼んだ……
『……雪奈は……
心配性だね?』
『そうよ?
ルウがこう言って、くれてんのよ?』
ね、ルウ♪』
『……うん♪……
お姉さん達が、
綺麗だから特別だよ?』
『……キャー♪……綺麗だって♪』
未来はすっかり、
ルウにのぼせてる、感じだ。
『……じゃあ……
お言葉に甘えまして。』
『……オーッ……
甘えろ甘えろー♪』
……ルウって……
いったい……
私はルウの行動力に驚かされるばかりだ。