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嘘つきな唇
第1章 出逢いは突然に


『ああそうだ、
ハイ♪』




すると彼は、
いつの間に作ったのか約束通り、
未来にもカクテルを差し出した。



未来のカクテルは、綺麗な淡い、
ピンクのカクテル
だった。



『……わあ……
可愛いい♪
ルウ♪有り難と!』


『……随分……
可愛いー色ね~?』


『未来さんは、
キャピキャピしてる感じだからね♪』



『……ね♪……
名前着いてる?』



『んー、そうだな~小悪魔天使とか♪』


『……てか……
あたし悪魔なの~?酷ーい。泣き……』


『……アハハ……
未来ピッタリよ♪』


『……なによ……
雪奈まで~!』



『嘘、嘘!
可愛いーって意味よね?ルウ♪』



『そうそう!
エンジェルって意味だよ♪』



『……そう?……
なら許したげる♪』


『サンキュー♪』



『……って……
今思ったけど、
それって私が、
キャピキャピしてないって事かしら~?ルウくん~』



『……オッ……
なんだよ、
絡み酒~?笑っ』



『雪奈は今日、
イラついてんのよね~?』



『……へえ……
そうなんだ?
愚痴っていーよ♪』


『え?いいわよ。
そんな逢ったばかりの人に。』



『別に、
愚痴りたいなら、
愚痴ればいーよ?』


『でもそろそろ、
他にもお客さん、
来る頃でしょ?』



『……ん?……
来ないんじゃ無い?』



『どうして…?』



『……だって……
今日平日だし♪』



『あ、そうね。
でも悪いし。』



『……俺?……
平気だよ♪
俺って以外と、
聞き上手だから!
まあ雪奈が話したく無いなら、
別だけどね~』







……ルウに……
初めて名前を呼ばれた……







……私は……
初めて彼に、
名前を呼ばれ……
胸の奥が高鳴るのを感じた……



……彼に……
名前を呼ばれただけでまだ私は、
ドキドキしてる……


……まさか私……
ううん。
そんなはず無いわ。


5つも年下の子に、
トキメく訳無いわよ……
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