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嘘つきな唇
第3章 逃避行


『いらっしゃいませ!こちらメニューでございます。』



『……ああ……
有り難とう♪
ワインとかは、
あるかな…?』



『……はい♪……
こちらのページが、ワインです。』



『解りました!
有り難とう♪』



『失礼します。』



『……雪奈……
乾杯するよな…?』


『……ええ♪……』


俺達は食事の、
メニューを選んだ。


『……雪奈……
コースメニュー♪
美味しそうだよ♪』


『……ルウ……
ほんとね♪
でも高く無い?』


『……雪奈……
ここに泊まってる、間はそーゆうの、
気にしないで?♪
俺が払うから、
大丈夫♪』



『……ルウ……
私も払うわ。』



『……俺が……
そうしたいから♪
雪奈はいーの♪』



『……でも……』



『……雪奈……
気にしないで?
取り敢えずメニュー決めよ♪』



『……あ……
そうね。』



『……俺は……
Aコース♪雪奈は?』


『……じゃあ……
あたしもルウと、
同じの♪』



『……同じの?……違うのでもいいよ?』


『……ルウと……
同じのが食べたいの♪』


『……雪奈……
可愛い♪』



『……なによ////……』


『……フフ♪……
じゃあAコースで、
いい?♪』



『……ええ……』


『……雪奈……
ワインどれにする?』


『……ワインは……ルウに任せるわ♪』

『……そう?……』

『……ルウが……
美味しそうなの、
選んで?♪』


『……よしッ!……解った♪』


……んーん……
どれにするかなあ♪


……俺は……
取り敢えず、
赤ワインを選んだ♪


テーブルに備え付けの呼びりんを押し、店員を呼んだ。



『すみません、
このAコース2つと
後、Roseの赤ワインをお願いします。』

『かしこまりました。ワインはいつ、
お持ちしますか?』

『……雪奈……
先でいい?』


『……ええ……』


『……じゃあ……
先にお願いします。』


『かしこまりました。お料理の方、
しばらくお持ち下さい。』


『有り難とう。』


『……なんか……
さすがに超一流ホテルだよな?
接客態度めっちゃ、丁寧♪』


『……ほんと♪……凄い感じいいわね♪』



『……だね♪……』

しばらくして、
ワインが運ばれて来た。


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