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嘘つきな唇
第3章 逃避行
『……ルウ……
泣かないで……』
……その時……
雪奈に、
抱きしめられた……
『……雪奈……
俺……』
『……ルウ……
大丈夫よ、きっと……貴方の思う通りに、なるわ……』
『……俺……
なんか情けないな……こんなに俺
弱かったなんて……』
『……ルウは……
弱くなんか無いわ!私が着いてるわ……だから安心して?』
『……雪奈……
有り難とう。
ほんとに雪奈が、
決めていいから。』
『……ルウ……
解ったわ……
でも、今この時間は忘れましょう?
今夜ぐらいはせめて二人で二人で、
楽しく過ごしましょうよ…?』
『……ああ……
そうだね、ごめん……雪奈……
お腹空いたよな?』
『……ふふ……
ちょっとね♪
こんな時でも、
空腹には勝て無いものなのね。』
『……雪奈……
無理無いよ。
雪奈は働いて来たんだから!
飯どうする…?
ちょっとした、
レストラン、
入ってるみたい♪
食べに行く?』
『……そうね……
そうしましょ♪』
『……雪奈……
なんか強くなったな?』
『……え?……
そうかしら…?』
『……ああ……』
『……ふふ……
行きましょ…?』
……雪奈は……
俺がこんなだから……技と明るくしてる…?
……俺は……
そう感じた。
---俺達は---ホテル内にある、
レストランに食事に行く事にした。
レストランは、
ホテルの11階に
あった。
……雪奈が……
明日仕事休みなら、ゆっくり出来る……
俺達はレストランに入ると、
窓際の席に座った。
……夜景が見える……
『……ルウ……
凄いわね!
夜景が見えるわ♪
綺麗!』
『……雪奈……
ほんとだな♪
どんだけ高級ホテルだよ♪
驚きだね!』
『……ルウ……
こんなに贅沢な、
ホテル……
ほんとに有り難とう!
夢みたいよ!』
『……俺は……
雪奈が居るだけで……贅沢……』
『……ルウ……』