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嘘つきな唇
第3章 逃避行
『……雪奈……
どうする?
先風呂入る?』



『……ルウ……
先入っていいわよ!』



……じゃあ……
そうするかな~』


『……ルウ……
行ってらっしゃい♪』


……俺は……
先に風呂に入る事にした♪






……雪奈side……



……ルウが……
お風呂に入ってる間私は、
ルウの事を考えていた……







……ルウとの……
未来の事……







……おそらく……
ルウに着いて行くには私は……
今の仕事を辞める事になるのだろう……


……男の為に……
私は今まで積み上げた物全て、
経験や実績を、
自ら棒にしようと、しているのか?



……正直……
まだ答えは出ない。けど多分私は……







……ルウに……
着いて行く気がする。







……馬鹿げてる……男の為に仕事を辞める?
……私は……
こんなにも、
あさはかな女だったのか…?



……でも……
今の私には仕事よりルウのが大事……







……だって……
ルウは一人しか、
居ない……







……やっぱり……
もう答えは出て居るのか…?



……私は……
未来にLineを、
送って居た。



『……未来……
ごめんね?
相談があるの……
明日時間ある…?』


『……雪奈?……
ルウの事だよね…?いいよ♪
ご飯食べ行こ♪』



……未来は……
こんな私の事、
軽蔑するかしら……


……ねえ……
未来ならどうする?


……カチャ……


『……雪奈……
お待たせ♪
雪奈も入っといでよ♪』



『……ルウ……
早かったわね?』



『……そう?……
気持ち良かったよ♪』



『……うん……
行って来ます♪』



……ルウと……
入れ替わりで私は、お風呂に行った。



……私は……
お風呂に入って、
鏡に映る自分の顔を見た……



……私は……
ルウに流されてるのか……







……違う……
愛してるだけよ……






……ザブン……



お湯に浸かり体を、温める……



……気持ちいい……何もかも……
洗い流してくれそうだわ……
















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