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嘘つきな唇
第3章 逃避行
……私は……
15分程体を温めると浴槽から出て、
……きっと……
今夜もルウに……
抱かれるであろう、この体を、
丹念に洗った……
そしてまた、
体を温めてから、
お風呂から出て、
部屋に戻った。
……真っ白い……
バスローブを身につけ……
……ルウの元に……急いだ……
『……ルウ……
お待たせ……』
『……雪奈……
早いね?
あったまった…?』
『……ええ……』
『……そう……
雪奈、おいで……』
『……ルウ……』
……2度めが来る……
……私は……
この時をずっと、
待ってた……
……ルウは……
そっと私を抱きしめると激しいキスをした。
……私は……
ベッドに入ると、
再びルウに激しく、キスをされた……
『……雪奈に……
ずっと触れたかった』
『……ルウ……
私もよ……早く、
私を愛して……』
『……雪奈……
愛してる……』
『……ルウ……
愛してるわ……』
……そうして……
私達はまた何度も、肌を重ねて……
……愛し合った……
……ああ、私は……やはり……
……ルウの……
肌無しでは、
生きられない……
……私には……
ルウしか居ない……
……ルウが……
全てよ……
……私達は……
飽きる程愛し合って朝を迎えた……
『……雪奈……
ごめん……
俺また夢中になって雪奈の事、
寝かせ無くしちゃって……』
『……ルウ……
謝らないで……
私、幸せよ……』
『……雪奈……』
……私は……
ルウを抱きしめて……ルウに囁いた……
『……ねえルウ……私貴方に着いて行くわ。』
『……え?……
雪奈、それって?』
『……貴方と……
一緒に逃げるわ……』
『……あ……
雪奈……
本気…?いいの…?ほんとに本気で?』
『……本気よ……
ルウ……私は……
何もかも捨てる……ずっと貴方の、
傍に居るわ……』