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第11章 ご主人様と、デート

「準備、出来たのか。」

ドアを開けた私に、リュウキは言う。

「っは、はい！」


思わず、キレの良い返事をしてしまう私。

「じゃあ、行くぞ。」


リュウキは、スタスタと先に歩き始める。

「っあ、待って…！」

私は、急いでリュウキの後を追いかけた。


…隣、並んでいいかな？
…手、繋いだりしたいな？

怒られる？

少し早足なリュウキを追いかけるように、くっついてく私。

リュウキ、歩くの早っ。

「あ…あの、もう少しゆっくり…」

「あ？」

「もう少し…ゆっくり、歩いてほしいです…」

私がそういうと、リュウキは足を止めて、無言で私の手を握る。

え？

だけど、何も言わずにまた歩き始めるリュウキ。


…でも、歩くペース遅くなった。


こんな些細な事が、もの凄く嬉しく思う私は、リュウキの事…

ドキドキの心臓の中、

「映画でも、見るか？」

リュウキが口にした。