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第7章 恋愛？

「そんな嘘…つかなくていいよ？

ってか、それも作戦か何か？

焦らしてるの？」


「作戦でもないし、
焦らしてるわけでもないよ。」

「じゃあ…何…？」

「君とセックスなしで関わりたい。」


「本気…なの？」

「うん。本気。」



男は、真っ直ぐに私を見る。


一目惚れ、とか信じられない。


でも、この男の瞳が…

眩しいくらいにキレイに見えて―――



「帰る…」

私はベッドから起き上がり

玄関へと向かおうとすると

ガシッ…


男に腕を掴まれ

「俺は、レッド。
本名は、吉岡 登（ﾖｼｵｶ ﾉﾎﾞﾙ）。
覚えておいてね。」

私の耳元で言った。

「すぐ忘れちゃうよ。」

ニコッと笑顔を作ってから
掴まれていた手を振り払って

玄関へ歩く。

廊下に出てドアを閉めてから

振り返った。