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第3章 花火大会の夜は切なくて

　

「良い眺めだね、華子。油断するとこんな風に簡単に捕らわれてしまうのに。なんで、心配しすぎだなんて簡単に口に出来るのかな。」
　
　
　なんだか、いつものようちゃんとは違う気がして――…。少しだけ不安になった華子の呼吸は浅くなり、思わず唾を飲み込んだ。
　
　突然両腕の動きを制限されたことで、思わず反射的にくねらせた躯は、腰ヒモが無くなり頼りなく身を覆っていた浴衣をはだけさせただけだ。
　華子の浴衣は既に着崩れて。乱れたその布地は隠すというより、その奥の薄紅色に火照った躯を更に扇状的に見せている。
　
　
「俺をこんなに心配させて。華子にはお仕置きが必要だね。」
　

―――おし、お…き…？
　
　
　陽輔の角ばった手が浴衣の布ごしに華子の胸に触れる。膨らみを下から持ち上げるようにされて。浴衣を着る為にブラしていなかった無防備な膨らみは陽輔の手のひらによって蹂躙されるままだ。