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第3章 花火大会の夜は切なくて

　そこを見られている―――それだけでも凄く恥ずかしいのに、意地悪な指先や舌先はもどかしい快感だけを華子の躯を翻弄する。
　
　自分から…真ん中に触れて欲しいと口するのは凄く勇気がいった。でもそれを口にしたのは、早く触れて欲しいという気持ちが恥ずかしい気持ちにまさったためで。
　陽輔のその指を、気持ちイイ場所に導きたくて、やっと華子が口にした言葉だった。

　でも――――。
　
　指でその場所をかき回して欲しい―――そう期待した指の感触とは違う、温かくて柔らかい舌の感触がショーツの脇から入り込む。
　秘部を丁寧に舐められ、蜜口から溢れ出す愛液をじゅじゅっと啜る音が響いて。
　余りの気持ち良さに思わず華子の口から甲高い声がでてしまった。
　
　お風呂に入って出掛けたとはいえ、もう数時間経過している。
　その場所は蒸れやすいはずだし、なによりさっきからもうベチョベチョに濡れてる場所だ。

　陽輔の頭を押さえて、そこはダメ―――華子が離れようとしても、陽輔の手にいつの間にかしっかり腰を掴まれてしまい逃れられなかった。
　
　陽輔は華子の隘路から流れる蜜を舌で絡めとると、ぷくりと膨れた赤い実を、つんつんと舌先を丸めてつつく。
　
　
「ああっ！ダメ！」
　
　
　腰を振って逃れようとしたとき、つついていた陰核――蜜口の入り口の上にある酷く敏感な部分を、きゅっと吸われて。