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だ〜いすき!
第2章 熱に溺れて…七夕の願いごと
今日は7月のある日曜日。
先月の24日に結婚し入籍を終えたばかりの陽輔と華子は、新婚ほやほやな二人である。
お互いの仕事の休みが合った週末。
陽輔と華子は、大型スーパーに二人仲良く一週間分の食品の買い出しに来ていた。
「ようちゃん、豚肉と鶏肉どっち食べたい?」
「華の食べたい方でイイよ?」
「焼き魚とお刺身だとどっちがイイ?」
「華の食べたい方で。」
「ブロッコリーとカリフラワー…」
「華の食べたい方…」
―――困ったな。
せっかく二人で来たんだし、ようちゃんの食べたいモノを買いたい―――そう思う華子の気持ちとは裏腹に、どっちが食べたい?という質問に、陽輔の答えらは、「華の食べたい方で」というばかり。
結局、カゴの中は華子が食べたいモノで埋まっていく。
夫婦生活をスタートさせたばかりで、二人は交際期間も短かった為、華子は陽輔の好物を知らなかった。
―――早く陽輔の良い奥さんになりたいのに。
結婚するまで実家暮らしで、のほほんと過ごしていた華子は正直家事が得意ではなく。
せめて、陽輔の好物ぐらいは得意になりたいと、気持ちは焦る一方なのだ。