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だ〜いすき!
第2章 熱に溺れて…七夕の願いごと
一人暮らしをしていた陽輔の方が、まだ華子よりも家事のスキルが上であろうこの現実に、―――絶対…からかわれてる!華子はそう思うことしか出来なかった。きっといつかは―――ようちゃんの胃袋を掴むんだから!出来れば早いうちが望ましいけれど、今はまだ違うことを華子はちゃんとわかっている。
でも、華子のそんな反応も、陽輔の中では想定内のようである。そういうことをさらりと照れずに口にする陽輔は、自分より歳上だし、きっと余裕があるんだろうな。
ニヤニヤしながら自分の顔を覗き込んでいる姿をみれば、華子はそう思わずにはいられなかった。
「もうっ!ようちゃんのばかっ////////」
恥ずかしくて顔が熱い。きっと今自分の顔は真っ赤に染まっているはずだ。
そんな顔を陽輔に見られてしまうのが恥ずかしく、陽輔を置いて、逃げるように一人レジへ向かってしまったのは、仕方ないことだった。