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本音はいらない。
第3章 圭司と美穂

自分の席に風紀委員長が座っていた。

私に気がつくと、そのままの姿勢で

「…久しぶり」

とだけ告げた

『あ…うん。久しぶり…』

自分の机の引き出しを探る。

早く見つけなくちゃ…

でも、何もない空っぽの引き出し

やはり忘れ物なんてないじゃない。

「…なぁ香織」

『ん…?』

「転校って本当か。」

『…』

私は、手を止めた


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