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本音はいらない。
第3章 圭司と美穂

『本当』

それだけ告げて、教室から出ようとした。

しかし扉の前に立って行く場を塞ぐ風紀委員長

「親は海外だろ?なんで今更ー」

『お祖母ちゃんの所にいくの。』

「…」

『一人暮しはもう嫌だから』

「香織、嘘つくな」

『っ…嘘じゃない…』

「嘘だ」

『嘘じゃないもん…!』
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