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官能ショートショート『二人はツン・ツン』
第4章 ~クリスマス・イヴ編~
「どうだ? うまいだろ?」

「うん、しゃくだけど、おいしい……なんか懐かしい味……」

「俺も、そう思う……」

「ねえ?」

「あんだ?」

「あんたさあ、もし死ぬ前に、好きなもの食べていいって言われたら、なに食べたい?」

「な、なんだよ、急に……」

「たとえば、たとえばの話よ……なに食べたい?」

「そうだな……やっぱり、うまいラーメン大盛りかなぁ……」

「ふぅーん……そうなんだ……?」

「それが、どうしたんだよ……」

「ん? ……実は、私も、そうなんだ……もし明日死ぬとしたら、最後においしいラーメン食べて死にたいと思ってたの……このラーメン、その候補のひとつになったわ……」

「おおっ、そうか……」

「ち、な、み、に、ちなみによ、最後に食べたいものが一緒の夫婦って、うまくいくんだって……」

「な、なんだよ、急に……」

「バカね、ちなみに、ちなみに聞いた話よ……」

「そ、そうか……」

「じゃ、二番目になに食べたい?」

「二番目、か……?」

「じゃ、せいので一緒に言おうか? せいのっ!」

「ギョウザ!!」

「お、お前、合わせんなよな……」

「あんたこそ……」

「じゃ、ギョウザと言えばー……」

「ビール!!」

「お前な……」

「あんたね……」

「お前、ほんっとうに、色気ねえな?」

「死ぬときに、色気もへったくれもないわ……私はこのダシとコクの効いたスープとぷりっぷりの炭水化物で胃を満たして死にたいのよ、それにぎょうざとビールがあれば、言うことないわ、そして、二人で手を取って、笑い合って……」

「おい、早く食えよ、行くぞ……」

「ど、どこに?」

「お前を連れて行きたいところがあるんだ……」


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