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官能ショートショート『二人はツン・ツン』
第1章 ~初デート編~
「けっこういい映画だったわね?」
「ま、まあまあだったな……」
「そうだよねぇ、誰かさん、主人公の彼女が、彼の腕の中で死んじゃうシーンで泣いてたもんねぇ」
「な、泣いてねえよ、あくびしたときにちょっと涙が出ただけだ……」
「どうだか……あ、雨降ってきた……」
「ほら、行くぞ!」
「あ、待ってよ、傘あるよ、傘」
「いいよ、お前だけさせよ」
「いいから、入んなよ」
「しょ、しょうがねえな、このままだとずぶ濡れになっちまうからな……」
「ちょっと、どうでもいいけど、いつまで私に傘持たせる気?」
「な、なんだよ」
「こうゆうときは、男が傘もつのが当たり前でしょ?」
「わ、わかったよ、持ちゃーいいんだろ? 持ちゃ……」
「さむっ……」
「まったく……慣れねーミニスカートなんか履いてくるからだろ? ほら、これでも着てろよ」
「ありがと……意外と優しんだ?」
「か、勘違いするなよ、お前に風邪引かれちゃ後味悪いからよ……なんだ、肩濡れてんじゃねえか?」
「いいよ、あんたも、そっちの肩ずぶ濡れでしょ?」
「しょうがねえな、もっとこっち来いよ」
「あっ!」
「なんだよ? あんまり貧弱な胸、俺に押し付けんなよな」
「失礼ね! Cカップはありますから」
「ない、ない、ない」
「あ、り、ま、すー、今度ためし……」
「は? 今度、なんだよ……?」
「なんでもないわ……ねぇ? 今、私たち他の人にどう見られてるんだろね?」
「なんだよ? 急に……そ、それは……」
「なんか……通り過ぎる人、ジロジロ私たちのこと見てるんですけど……」
「ホントだ……なんでだろ? 俺たちそんなに……こいび……」
「えっ、やだっ!」
「な、なんだよ?」
「もう、雨あがってるんだ!」
「あっ、ばかっ! 早く離れろよ!」
~初デート編~
完
たぶん、つづく……。
「ま、まあまあだったな……」
「そうだよねぇ、誰かさん、主人公の彼女が、彼の腕の中で死んじゃうシーンで泣いてたもんねぇ」
「な、泣いてねえよ、あくびしたときにちょっと涙が出ただけだ……」
「どうだか……あ、雨降ってきた……」
「ほら、行くぞ!」
「あ、待ってよ、傘あるよ、傘」
「いいよ、お前だけさせよ」
「いいから、入んなよ」
「しょ、しょうがねえな、このままだとずぶ濡れになっちまうからな……」
「ちょっと、どうでもいいけど、いつまで私に傘持たせる気?」
「な、なんだよ」
「こうゆうときは、男が傘もつのが当たり前でしょ?」
「わ、わかったよ、持ちゃーいいんだろ? 持ちゃ……」
「さむっ……」
「まったく……慣れねーミニスカートなんか履いてくるからだろ? ほら、これでも着てろよ」
「ありがと……意外と優しんだ?」
「か、勘違いするなよ、お前に風邪引かれちゃ後味悪いからよ……なんだ、肩濡れてんじゃねえか?」
「いいよ、あんたも、そっちの肩ずぶ濡れでしょ?」
「しょうがねえな、もっとこっち来いよ」
「あっ!」
「なんだよ? あんまり貧弱な胸、俺に押し付けんなよな」
「失礼ね! Cカップはありますから」
「ない、ない、ない」
「あ、り、ま、すー、今度ためし……」
「は? 今度、なんだよ……?」
「なんでもないわ……ねぇ? 今、私たち他の人にどう見られてるんだろね?」
「なんだよ? 急に……そ、それは……」
「なんか……通り過ぎる人、ジロジロ私たちのこと見てるんですけど……」
「ホントだ……なんでだろ? 俺たちそんなに……こいび……」
「えっ、やだっ!」
「な、なんだよ?」
「もう、雨あがってるんだ!」
「あっ、ばかっ! 早く離れろよ!」
~初デート編~
完
たぶん、つづく……。