パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第1章 ～初デート編～

「大人二枚で……」

「いいわよ、私も払うわよ」

「ふん、男が女になんか払わせたらカッコ悪いだろ、俺が払っとく、あとで倍にしておごってくれ」

「はい、はい、どうぞご勝手に……」

「カ、カップルシート！？　カップルシートってなんだ？」

「あんた知らないの？　カップルで座るシートのことじゃない」

「まんまだろうが……」

「別にいいじゃない、どうせ二人で座るんだから」

「バ、バカ！　お前とカップルに見られたらどうすんだ！」

「バカね、別にカップルだけが座るわけじゃないわよ、友達同士だって、親子だって座るし」

「そ、そうだな、友達同士だな……それに隣に変な奴がくるよかは、お前が方がマシだな、しょうがねえ……そ、そのカップルシートでお願いします……」

「じゃ、代わりにポップコーンとジュース買ってきてあげるわよ」

「お、お前、誰かと映画観に来たことあんのか？」

「あるわよ、映画ぐらい、友達と……なに？　それがどうかしたの？」

「あ、いや、別に……俺、キャラメル味ね、それ以外受けつけないから、あとゼロコーラのＬな」

「ホント、お子ちゃまね」

「うるさい！　俺には俺のこだわりがあるんだ」