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あたかも普通の恋愛小説
第14章 一分一秒


ギラギラと妖しいひかりを帯びた優しい眼差しで、郎太が私の頬を撫でる、それさえ性感帯を刺激している。


「だって小鳥の顔見てたら、俺も我慢出来ない」

「んぁ、っ…郎太、」


「、小鳥…締め付けすぎ」


無理無理。わざとじゃないもん、そんなの手加減出来ない。郎太の動きがまた激しくなって、ゆさゆさと胸が揺れる。きっと今も恥ずかしい顔を見られてる。気持ちがよくて、気持ちがよくて、もう何も考えられない。


郎太に強くしがみついたから、結果として郎太は中に出しちゃったわけで、そういえばゴムとかしてなかったな、とかすべては後の祭りなわけで、どっちにしろ相互責任なわけです。


「…ごめん、」

「えへ。ついうっかり」


無責任だと言われたらそれまでだけど、気持ちいいときにちょっと待ってとか出来ない。というか、内心なったらなったでそれって素敵なことじゃない?まさに私が郎太のものよ!っていう噛みあとなんか目じゃないくらいのマーキング。二人の証が宿るとか。


(言えない…そんな願望が芽生えつつあるなんて、)


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