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あたかも普通の恋愛小説
第19章 あたかも普通の恋愛小説


「ぁあっ、朗太、もっと、して…っ」


ずっと待ち望んでいた朗太の感触に身体中が溺れた。今や裸と裸の二人が獣みたいにがむしゃらに絡み合う。しがみついて離れない私の背中を撫でながら腰を打ち付けてくる朗太に、私はさっきから喘ぎ声が止まらない。


ブラやなんかは比較的普通にはずせたけれど、さすが補正下着といったところか。ショーツに関しては脱ぐのが困難だった。はいたままだと指一本入り込む余地もなくてそれはまるで貞操帯ぐらいしっかりガードしていた。

下着プレイのうちはいいけど、本格的にえっちをする際には邪魔になるみたい。


「あぁんっ」


解き放たれてしまっちゃえば、それまで散々我慢した分興奮してしまう。


「こんな変態親子なのに、ほんとにいいの?」


苦しげに見つめる朗太に私は自分から腰を振って刺激をねだる。ほしくてたまらないのだから仕方ない。


「親子?……」


言われた意味がいつまでも頭のなかをぐるぐると回る。


「……親子……なんだ、じゃあ大嶌様の恋人じゃないんだ」


てっきり。朗太が大嶌様の彼氏だったのかと思ったけど。違ったみたい。


「お母さんて、もっと年配のひとかとおもっ…ん、あぁ、はぁんっ」


気持ちいい。朗太は激しく打ち付けては私を侵す。言葉にならない。


「小鳥ちゃんならいいわよ。甲斐性なしのあなたの代わりに養育費出すから、早くこどもつくりなさいよ」


クスクス笑う大嶌様の声は、まるで女神のお許しみたいで。見られてるとかそんな細かいことはどうでもよくて、嬉しくて泣けた。


「あんなこと言ってるけど。どうする、?」


そろそろ朗太も限界が近いのか、歪めた表情がより色っぽくて私は朗太を抱き締めた。


「なかで出して」

「……わかった、」


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