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あたかも普通の恋愛小説
第4章 恋花・火花
今日は女子会。梨花子やその他の女の子たちとご飯を食べに来ていた。
たまには女子だけで気楽なお喋りしないとね。梨花子には今日子のパーティーのことを話して、その流れで二次会の薬盛られ事件に話は及んだんだけど、いつの間にか周りのこたちも話に食い付いてきていて困った。
「なにそれ最低!姫紗こわい!」
怒る梨花子の隣でしきりに怖がる家村姫紗ちゃん、初対面。次回の合コンをセッティングしてくれている子。
「コワイよねぇ。気を付けないとね」
「それでアンタまさかホイホイお持ち帰りされたの?」
梨花子が鼻息荒く絡んでくる。もう酔ったのかしら。
「いや。お持ち帰りされそうだったけど……今回はキスしかされてないよ」
「どーしてそんなこと言えるのよ。意識ない間に誰に何されたかわからないよ。だいたい小鳥の場合は自分からお持ち帰りされるじゃない」
ひどい。付き合いが長いせいか梨花子の言葉は容赦ない。
「確かにね、ちょっとね、まぁいっかーみたいに流されそうではあったけどね?でも、ないから」
「私があれだけ言ったのに、まぁいっかーだと?」
「だってすごく眠たかったんだもん」