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あたかも普通の恋愛小説
第6章 駆け引き、誤算、泡沫の恋
背を向けて逃げるように歩きだそうとした私の手をふわりと大きな手のひらが包んだ。きゅん。
「待って。」
真壁さんが私の手を握ってくれてる。きゅんきゅんする。
私がおずおずと振り返ると何か言いたさそうにしてる真壁さんの困った顔。
あぁもう反則。軟膏塗ってください。
「……一人にしちゃうと、またすぐ誰か寄って来そうだから……」
一緒にいてくれる。優しい。もうキュンじゃたりない。ズキュン。目がハートになっちゃう。
繋いだ手にキスしたい。