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あたかも普通の恋愛小説
第7章 メディスン
抱いてくれたらいいのに!
ここまで来てまだ理性を手離さない真壁さんはすごく知的。でも私だけ発情してカッコ悪い。こんなの悔しい。
たとえどんなに草食男子だって、タガを外してしまえばただの男。理性なんて私がこの手で壊すんだから!
負け惜しみに似た気持ちで、私は真壁さんの下半身に手を伸ばした。男のひとを気持ちよくさせることなら自信はあるんだから!と意気込んだものの。
真壁さんのことばとは裏腹に、そこはもう限界寸前といわんばかりにはちきれそう。
「ちょ、小鳥」
「真壁さん…すごく窮屈そうですよここ」
私だけ興奮してたわけじゃなかったんだ。優しく撫でてからベルトを外すと真壁さんがまだ抵抗を試みる、
「待って。とりあえず落ち着いて」
私はうっとりしながら、その口をふさいでキスをした。舌を絡めて味わう、真壁さんが好きで好きでたまらない。こんなふうに誰かを求めちゃうこともあるんだな、って自分でもびっくりするくらい好きで。キスをしながら真壁さんの服を暴いていくのはドキドキする。真壁さんの体温や、息遣いや、脈や、色んなものが乱れてく。私が冒していく。