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あたかも普通の恋愛小説
第7章 メディスン
「こんな将来性のわからない男なんかでいいの?」
都合の悪い現実を包み隠さず一切合切を広げて。確認する真壁さんはきっとすごく誠実で真面目で。だから私も同じように、素直な自分で応えたい。
「私。恋をしたいんです。恋愛をしたいんです。だから結婚とか先のことは何も考えていないんです。今まで心の通うほんとの恋愛をしたことがなくて……もうこどもじゃないのにこんなこと言うの恥ずかしいんですが、」
うまく、まとめられない。
頭の悪い女って感じで、あいたたただよ。
「しょ、将来性とか今はいいんです。私はただ、真壁さんが好きなんです」
頭悪くてごめんなさい。でも好きだから許して。