この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
大地の恋
第4章 再会
「…そういえばさ、真優ちゃんもうちのお客さんなんだよ」
「はぁ?」
「年に一回くらい来てくれてるよ?今年は二人目生まれたはずだから来らんないだろうけど」
「……何やってんの?おまえら」
「旅館の人とお客さん」
「じゃなくてさ、……マジで?」
「俺、嘘なんかつかねーよ?」
脱力。
こんなとこが繋がってたのか……
「旦那さんがいない時にコショコショっと話したりして」
「……いない時がいいぞ。あいつ嫌な奴だから」
「あれ…もっと食いつくかと思ったら」
大友は意外そうに俺を見る。
「あのなぁ、もう真優が吹っ切れたからこうやって来てるわけ」
「……そっか」
「つーか何だよ真優の奴そんなこと一言も…」
「会ってんの?大地も」
「そりゃ…幼馴染みだから」
なんて言いながら最近一度だけ。しかも真優の旦那の小細工からなんだけど。
それなのにこの二人が繋がっていたことが悔しくてさりげなく装ってみる。
「初めて真優ちゃんがウチに来てくれた時にさ、俺おまえとヨリ戻せないかって聞いたんだ」
「……何してるんだよ」
「お節介なのは分かってるんだけど…俺、大地と真優ちゃんのカップルが好きだったから」
学生時代から大友は確かにそう言っていた。
「悪かったな、期待に応えらんなくて」
「本当だよバーカ、俺の忠告聞かねえからそんな事になんだよ。…もう同じことすんなよな」
大友が新しいビールを俺に突きつける。
「分かってる」
大友の気持ちは痛いほど分かる。
黙ってビールを煽っていると部屋のインターホンが鳴った。
「帰ってきたな」
立ち上がり部屋のドアを開けると案の定千花ちゃんで。
「はぁ?」
「年に一回くらい来てくれてるよ?今年は二人目生まれたはずだから来らんないだろうけど」
「……何やってんの?おまえら」
「旅館の人とお客さん」
「じゃなくてさ、……マジで?」
「俺、嘘なんかつかねーよ?」
脱力。
こんなとこが繋がってたのか……
「旦那さんがいない時にコショコショっと話したりして」
「……いない時がいいぞ。あいつ嫌な奴だから」
「あれ…もっと食いつくかと思ったら」
大友は意外そうに俺を見る。
「あのなぁ、もう真優が吹っ切れたからこうやって来てるわけ」
「……そっか」
「つーか何だよ真優の奴そんなこと一言も…」
「会ってんの?大地も」
「そりゃ…幼馴染みだから」
なんて言いながら最近一度だけ。しかも真優の旦那の小細工からなんだけど。
それなのにこの二人が繋がっていたことが悔しくてさりげなく装ってみる。
「初めて真優ちゃんがウチに来てくれた時にさ、俺おまえとヨリ戻せないかって聞いたんだ」
「……何してるんだよ」
「お節介なのは分かってるんだけど…俺、大地と真優ちゃんのカップルが好きだったから」
学生時代から大友は確かにそう言っていた。
「悪かったな、期待に応えらんなくて」
「本当だよバーカ、俺の忠告聞かねえからそんな事になんだよ。…もう同じことすんなよな」
大友が新しいビールを俺に突きつける。
「分かってる」
大友の気持ちは痛いほど分かる。
黙ってビールを煽っていると部屋のインターホンが鳴った。
「帰ってきたな」
立ち上がり部屋のドアを開けると案の定千花ちゃんで。