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斉藤太一です
第13章 再会と約束
ひとり
部屋に帰ると
買ってきた弁当を
テーブルに置いたまま
僕は
座りこんでしまった
携帯の
着信履歴を画面に出し
その番号を
見つめる
しずくが
僕にくれた
電話の履歴だ
かすみの
自宅の番号に違いない
でも
その番号に
触れる勇気がない
かすみが
都合のいい時に
電話をくれるはずだから
しずくに
聞かれたくない
話しが
あるかもしれない
だから
待った方が・・いいんだ
腹が減っていたのに
いつの間にか
弁当のことなんか
どうでも
よくなっていて
僕は
しずくから
渡された手紙を
また
テーブルの上に
広げた