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斉藤太一です
第13章 再会と約束
テーブルの上の
コンビニ弁当を隅に寄せ
僕は
いつものように
コーヒーを入れた
その時
かすみの
コーヒーカップが
目に入ったけど
胸に
少し
痛みを感じたから
今日は
触れずに
自分のコーヒーだけを
テーブルに運んだ
さっきよりは
少し
落ち着いたものの
まだ
何も食べる気にはなれず
ただ
コーヒーに
口をつける。
いつ
電話がかかってくるか
わからないから
ひどく
今日は汗をかいたのに
風呂に入れないな・・。
コーヒーを
半分ほど
飲んで
僕は
背中にある
ベットにもたれかかり
しずかに
目を閉じた
ふと
かすみを
おぶって帰った
あの日を思い出す
しずくを
身ごもっていたなんて
知らなかったな・・・
あんなに
高い熱を出して
本当に
しずくが
無事でよかった・・・
どうしようか
迷っていたけど
濡れた服を
脱がせてよかった
と。