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斉藤太一です
第14章 変わらない僕・変わらない君


コーヒーが
ひと雫も残さず
ガラスサーバーに
落ちて


僕は
台所から

あの
コーヒーカップを
取り出し

テーブルの
かすみの目の前に
静かに置いた





かすみが

その
コーヒーカップを
見た途端

両手で
口元を押さえた





覚えていたんだろうか



この

コーヒーカップを






まだ使ってたなんて

かっこ悪い
男だと
思われただろうか





ずっと

手放せなくて
大事に
持っていたなんて


気持ち悪い
男だと




思われただろうか・・・







でも






それが
僕なんだ






黙ったままの
かすみの
コーヒーカップに


入れたての
コーヒーを

丁寧に注ぎ






「かすみちゃん



どうぞ・・」






と、声をかけた






「あ・・


ありがとう




斉藤さん・・・」









「・・・うん」




次に

僕のカップに
コーヒーを満たして




「乾杯しようか」






と、かすみに

微笑みかけた






「・・乾杯?」








「うん


かすみちゃんとの
再会に
乾杯したいけど


でも


その前に」









「・・・・・?」











「かすみちゃんが


しずくちゃんを

産んでくれたことに



乾杯





そして

僕に

会わせてくれたことに





ありがとう」












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