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斉藤太一です
第17章 遅くなってごめんね、しずく
しばらくして
かすみが
小さな声を出した
「寝たみたい…」
あわせて
僕も
小さな声で返事をした
「うん…
かわいいな…」
「…うん」
「気持ち良さそうに
眠ってる」
「うん…」
かすみは
ゆっくりと
音を立てないように
カラダを起こし
しずくの
向こう側に
座った
そして
僕に手を差し出した
「絵本、ありがとう」
「あ…うん」
そう言って
絵本を返そうとしたけど
僕は
オレンジの
かすみに
見とれていて
絵本を渡さず
かすみが差し出した手を
そっと
握った
かすみは
一瞬
目を泳がせたけど
すぐに
僕を見て
胸を抑えた
「ドキドキしちゃう」
そう言って
照れる
かすみの
幼い笑顔が
たまらない
「きっと
僕の方が
ドキドキしてるよ」
かすみの手を
少し引きながら
僕らは
顔を寄せ合い
眠りに落ちた
姫の上で
触れるだけの
キスをした
かすみの手を
勇気を出して握った時
ドキドキして
たまらなかったけど
キスが
終わってからの方が
ドキドキしていた
かすみが
小さな声を出した
「寝たみたい…」
あわせて
僕も
小さな声で返事をした
「うん…
かわいいな…」
「…うん」
「気持ち良さそうに
眠ってる」
「うん…」
かすみは
ゆっくりと
音を立てないように
カラダを起こし
しずくの
向こう側に
座った
そして
僕に手を差し出した
「絵本、ありがとう」
「あ…うん」
そう言って
絵本を返そうとしたけど
僕は
オレンジの
かすみに
見とれていて
絵本を渡さず
かすみが差し出した手を
そっと
握った
かすみは
一瞬
目を泳がせたけど
すぐに
僕を見て
胸を抑えた
「ドキドキしちゃう」
そう言って
照れる
かすみの
幼い笑顔が
たまらない
「きっと
僕の方が
ドキドキしてるよ」
かすみの手を
少し引きながら
僕らは
顔を寄せ合い
眠りに落ちた
姫の上で
触れるだけの
キスをした
かすみの手を
勇気を出して握った時
ドキドキして
たまらなかったけど
キスが
終わってからの方が
ドキドキしていた