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感じさせて その後
第4章 バレンタイン

うさちゃんに
薬を飲ませ
俺は弁当を食べて
風呂に入った


風呂から出ると
うさちゃんが冷蔵庫をのぞいてる


「どないしたん?お腹、空いたんか?」

「う、ううん
なんでもないの」

ちょっと様子のおかしい
うさちゃん

俺は
うさちゃんの手を引いて
ベッドまで移動した

「うさちゃんも
さっぱりしよな?」

「ん?」

「カラダ、拭いてあげるな」

「あ、自分で」

「あかん」

「でも…」

「させてぇな、そんくらい
病院行かれへんかったんやから」

「心矢…」

うさちゃんが
ちょっと切ない顔をした

「こーゆー時はな」

パジャマを脱がせながら
優しく声をかけると
熱のせいか
潤んだ瞳でうさちゃんが
俺を見上げた

「嬉しそうに笑えばえぇんや」

あったかいタオルで
ちょっと恥ずかしそうな
うさちゃんのカラダを拭いてやると
うさちゃんは
目を閉じたまま微笑んだ


全てを拭き終えると
新しい下着とパジャマを着せ
俺も一緒に布団に潜り込む


「心矢…」


「…ん?」


「風邪、うつっちゃうかも」


「うつしてぇな」


「ダメよ」


「うつしてくれたら
俺ずっと
うさちゃんと一緒やんか」


「……うん」


「なんや、元気ないなぁ
どないしたん?」


「ごめんね…」


「こんくらい、なんでもないんやで?」


「違うの」


「ん?」




「今日、バレンタインなのに…」



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