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姫武将~純愛物語~
第1章 生まれ変わり
「でしたら、私が」
そう言って、私の後ろへ回り、櫛で髪をすいていく。
何だか、すごく心地よい。
懐かしい感じがする。
でも
何故だろう?
「葵はいくつになる?」
何となく
無意識で出た言葉。
「私は17になります。さや様の一つ上でございます」
「そうか。葵は嫁には行かないのか?」
髪を一つに束ねていた手が止まった。
また…
聞いてはいけないことを聞いたか?
「わ私には、好いている方がおります…決して叶わぬ想いなのですが」
また、声が少し震えている。
「辛い想いをしているんだな」
髪を結わき終えた葵がうつむきながら、小さく「いえ…」と言っていた。
そう言って、私の後ろへ回り、櫛で髪をすいていく。
何だか、すごく心地よい。
懐かしい感じがする。
でも
何故だろう?
「葵はいくつになる?」
何となく
無意識で出た言葉。
「私は17になります。さや様の一つ上でございます」
「そうか。葵は嫁には行かないのか?」
髪を一つに束ねていた手が止まった。
また…
聞いてはいけないことを聞いたか?
「わ私には、好いている方がおります…決して叶わぬ想いなのですが」
また、声が少し震えている。
「辛い想いをしているんだな」
髪を結わき終えた葵がうつむきながら、小さく「いえ…」と言っていた。