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姫武将~純愛物語~
第1章 生まれ変わり
「さや!気分はどうだ?痛みはないか?」
入ってきたのは、少し太っていて、口髭が特徴的なおじさん。
誰?
父上にしては老けている気がする。
しかし、知った顔のような…。
「あのっ…さや様はお怪我の痛み等は今のところ、軽いのですが…記憶が、」
また、葵の声が震えている。
「記憶がどうした?」
「意識を無くされる前の記憶がございません」
私は記憶を無くしたわけじゃない。
ただ、信じがたいが甦ったようだ。
それもどこぞの姫として…。